かぜ

 かぜ

かぜの役割について

かぜをひくのは
喜ばしい自然のシステムであり、
どうしても必要な症状です。

かぜは必要なものだった。

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<かぜには大きな役割がある!>

だれにとってもかぜは嫌なものです。
せっかくの旅行が台無しになったり、大事な商談をキャンセルしなければならない事もあります。
熱や咳に苦しむ事もあれば、人にもうつします。

でも本当のところはどうなのでしょうか。
じつはかぜをひくのは喜ばしい事だといったら、驚かれるでしょうか。


医師は通常、かぜは悪いもの、すなわち病気で熱が出たらすぐさま下げます。

のどが痛ければ痛み止めを、
咳が出れば咳止めを、さらにウイルス性疾患であると説明しておきながら
抗生物質を投与するのが20年前当時のかぜの一般的な治療でした。

というのも抗生物質は細菌性疾患に効果があるもので、
かぜのウイルスには
ハッキリいって効果はありません
かえって腸内細菌叢(フローラ)を撹乱し下痢などを起こす元になります。

最近は抗ウイルス剤が使用されるようになりましたが、
それはそれで抗ウイルス剤が効かない新型ウイルスの出現を早めるかもしれません。

まず、冬にかぜが多いわけを考えてみます。
ウイルスが冬を好むという一面もありますが、どちらかといえば、人体の都合に理由があります。

夏になると暑い暑いといって汗をよくかきます。
暑さからカラダを守ると同時に、じつはカラダの表面の毒素を汗と共に外へ出しています。

それが秋になり、冬になると気温が下がって皮膚から汗が出なくなり、本来、カラダの外に出すべき毒素は
排出されづらくなり、次第にカラダの中にたまっていきます。

それが丁度目一杯たまったところに乾燥好きのウイルスがやってくるというシステムなのです。
これこそ一年分の毒素を追い出すという、「かぜ」が自然の中に組み込まれた人間のカラダの仕組なのです。

このときにうまく大量の汗を出して体内にたまった毒素も外に追い出せば
かぜは1日か2日でけろっと治るものです。

中には、毒素をきれいさっぱり洗い流したおかげで、高血圧や糖尿病などの体質性の病気まで
すっかりよくなってしまうケースもあります。

この自然のシステムを上手に利用しない手はありません。

かぜで熱が高いからといって解熱剤で熱を無理矢理下げるのは、
この排毒システムを無視する行為と言って良いでしょう。

解熱剤を飲めば表面上の熱は下がりますが、毒素は体内に閉じ込められたままなので、
かぜの症状をいたずらに長引かせる事になります。
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毒素を無理やりカラダに閉込めたツケ

日本の繁栄は、敗戦から復興への道を日本中がひた走ってきたおかげといっていいと思います。
そんな中で多くのビジネスマンたちは、かぜなんかひいておれるか!とばかりに、
「注射を一本打ってくれ」といって病院にむかったものでした。

医者が「かぜはウイルスが原因だから、抗生物質は意味がないんだ」と言いながら、でも、15分も20分も
説明に費やしていたら仕事にならないので、そのうち患者の言うままに注射や投薬をしていました。

そうすると、一見、かぜの症状が治まるので、患者は大喜びですが、カラダにとっていいことはなにもありません。
本来外に出すべき毒素を出していないわけだから、かぜを長引かせる事になるし、また何度でもかぜをひきます。

さらに悪い事に、排出されなかった毒素はカラダの奥深くを冒し始めます
血液やリンパの流れが滞り、内臓の病気を誘発したりするのです。
その先にあるのは慢性病やガンという事になります。

排毒がスムーズならかぜはひかない

日頃から汗をよくかく人と、汗をほとんどかかない人がいます。
基本的に健康な人は汗をよくかくといっていいでしょう。

逆もまた、真です。

冷え性ということは、血液循環が悪いので、排毒・解毒がままならないうえに
冷えがさらに悪循環を生んでカラダが毒素をたっぷりためこんだ状態です。
排毒・解毒の対策が不可欠です。
でなければ、悪循環をさらに繰り返すことになり、
数々の生活習慣病やガンなどの重病の予備軍といえるでしょう。

そもそもよく汗をかいているとかぜなどあまりひきません。
まれにかぜをひいたとしても、
排毒がスムーズなのであっという間に自力でかぜを治してしまうのです。


実際に風邪をひいた時には

なんといっても第一は、自力で治そうとするのが大切です。まず、発汗を一番に考えて下さい。
それがいかに上手に風邪をひき、上手に治していくかのコツだといっていいでしょう。

少しくらい熱が出たからといって、あわてて病院にかけこむのはやめましょう。
そして、市販のかぜ薬、とくに解熱剤を頼るのはやめようではないですか。

発熱も、ノドの炎症も、少々シンドイのは間違いありませんが、排毒・解毒するためにカラダによってはどうしても必要な症状なのです。

よくやる手では、ウィンドブレーカーのような通気性のないものを着て寝ます。熱がこもるので汗が良く出ます。
一晩でシャツを3、4枚着替えるくらいの準備が必要です。たっぷり汗をかくためには水分を多めに取らなければなりません。
水分は冷たいものよりも白湯の方が良いでしょう。
また、生姜湯などカラダを芯から温めるものを用意出来れば、より汗が出やすくなります。

軽いかぜなら、それこそ一晩で治ります。
その代わり、着替えたシャツは毒素を吸って鼻をつまみたくなるような匂いがしっかり染み付いています

もう一つ大切な事は、必要以上の栄養を取らない事です。栄養価の高いものや脂っこいものをたくさん食べることは逆効果です。
解毒作業を必死でこなしている肝臓への負担を、少しでも減らしてやるべきです。


ただし、熱が出たからといって全てをかぜと決めつけるわけにはいきません。

専門家に任せなければならない場合もあります。というのは、
カラダのどこかで炎症を起こしているケースの発熱もあるからです。

かぜの発熱なら一晩しっかり汗をかけば熱はひきます。

この熱が三日も下がらなかったり、
あるいは腹部や頭の痛みが伴っている場合は、他の炎症の可能性が出てきます。

こんなときは、やはり病院を頼らなければ行けません。

これも本当は日頃の排毒が不十分なのと、
初めの処置が上手く行かず、熱が体内に潜ったという事が原因なのです。


かぜをひいたら、ぜひラッキーと思って解熱剤に頼らず、しっかり汗をかいてみて下さい。
かぜをひいて治った後の体調は、ひく前よりきっと良いはずです。


このページの文章は、管理人がお世話になっている医師 本部千博先生の著書「毒素をためると病気になる。排毒・解毒で病気は治る」(アールズ出版)から引用させて頂きました。


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